白ごはん.comをはじめたきっかけの一つに、食に携わる仕事をしている自分が父親になったタイミングだったので、子供にも和食好きになってほしいな、という気持ちがありました。

飽食の時代だからいろいろなものを口にする機会があるけれど、自分たちが住む土地で昔からよく食べられてきた魚や昆布、乾物なんかも喜んで食べてほしいな、と。

サイトをスタートして15年以上経って、多くの人に見てもらえるようになったいまでも、その思いは変わりません。レシピは少しずつちゃんとお届けできるようになったと思うので、今度は違う形でその思いをひとつの商品にしてみようと思いました。

白ごはん.comがはじめて作るふりかけ。8つの素材と、2つの調味料だけを混ぜ合わせた、とってもシンプルなものなので、最後まで残さず食べ切ってもらえるような、飽きない美味しさに仕上がったと感じています。

市販品のふりかけは加工度の高い食品を組み合わせたものばかりなので、や甘味料、香料、酸味料、着色料、酸化防止剤などたくさんの添加物が入っているものが多いです。

安く作るためだったり、袋詰めのしやすくするためだったり、添加物にはそれぞれに目的があるのですが、添加物なしでふりかけが作れないのか、というと決してそうではないとずっと思っていました。なので僕ははじめから、料理に普通に使っている素材のみ（加工度の低い素材そのもの）を組み合わせ、添加物を入れないことを目標に商品化を進めました。

加工度を低くする＝加工するためのコストがいらなくなる＝そのぶんいい素材が使える！ということでもあるので、今回のふりかけ、かなり原料にはこだわっています。

ふりかけに入っている素材は、北海道産の昆布で作ったおぼろ昆布がいちばん多く入っていて、次にかつお節と白いりごま、ふりかけのアクセントになる紀州産の乾燥梅干しと愛知県産の焼き海苔がそれに続きます。

調味料はきび砂糖と瀬戸の焼き塩を入れていて、隠し味と風味付けに国産の干し椎茸粉末、青海苔、あおさを組み合わせました。

仕上がったものは本当に（手前味噌ですが）ごはんに最高に合う、美味しいふりかけになりました。素材がシンプルだからこそ食べ飽きず、年代を問わず喜んでもらえるものじゃないかと思っています。のりたまやゆかりに代わる定番ふりかけを目指していたので、それに近いものが出来たかなと。まずは、白ごはんにたっぷりとかけて食べてみてください！

また、このごはんふりかけは、ごはんに合わせるだけじゃない使い方ができるのもいいところだと感じています。料理に使う素材の組み合わせだから、薬味的に活用できるんです。

例えば冷ややっこ。ねぎの代わりにこのふりかけをかけて、醤油をひとたらししてみてください。これからの暑い夏の時期には、氷水で〆たそうめんにふりかけをたっぷりとかけ、シンプルにめんつゆで食べるのもおすすめです。

少し驚きだったのが、このふりかけは生野菜にかけても美味しかった、ということです。ふりかけが絡みやすいよう、レタスではなくせん切りキャベツがおすすめで、きゅうりやコーン、トマトやオクラなど、相性がよいと思います。

カロリーを抑えるならオイルはかけずに、ふりかけをたっぷりとかけてからそのまま食べてみてください。少しだけオリーブオイルなどの植物油にこしょうを合わせると、よりドレッシングで食べている感じに近づきます。

上の写真はパッケージ裏面にもレシピをまとめた『ふりかけ卵黄うどん』。ねぎを合わせるくらいで、お昼などにもってこいの手軽な一品が仕上がります！

昆布やかつお節、ごまや海苔がたっぷりだから、食物繊維、鉄分、カルシウムも豊富なふりかけです。